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劣化の関連性
コンクリートは特に乾燥状態になると、頻繁に収縮を繰り返す特徴があります。また、外部から押される(圧縮)力には強いのですが、外部に引っ張られる(引張)力は弱いため、内部に鉄筋を設けて引張力に対抗する、というのが構造上の理由として挙げられます。ところが鉄は、アルカリ性の状態だとサビることはありませんが、中性の場合は化学反応を起こしてサビてしまいます。鉄筋がサビると本来の引張力も軽減するため、やがて鉄筋は外部から引っ張られる形でコンクリートの外に突き抜けてしまう場合もあるのです。そうした状態になると、コンクリートが爆裂して破損するほか、外部から引っ張られているときにはひび割れも起きるといわれています。